“責められる恐怖”
レッスン中に起こった“拒絶反応”
soul of pilatesのマンツーマンレッスンを受けていたときのこと。
ショートボックスの動きをしていると、講師のいずみさんから
「左足を肩甲骨から繋げていくように」
と声をかけられました。
「繋げよう」と意識を向けた瞬間、
なぜか気分が悪くなり
吐き気までして、どうしてもできる気がしなくなり
「気分が悪くてできません」と伝えると、
「左足を繋げると気持ち悪くなる“何か”があるのかもしれないね。」
といずみさんから言われました。
インテグリッティドヒーリングで見えたもの
そこで私は、インテグリッティドヒーリング(IH)のセッションを通して、
「なぜ左足を繋げようとすると気分が悪くなるのか?」のセッションをしました。
すると出てきたのは「恐怖症」でした。
36歳のときの怪我と「責められる恐怖」
36歳の頃、遊びでしていたバスケットボール中に接触事故を起こし、
着地の瞬間「前十字靭帯断裂」という大怪我をしました。
着地した瞬間、頭をよぎったのは痛みよりも、この膝の状態はただ事ではない。
「責められる」
「なんて言われるだろう」
「どうしよう?」
でした。
そんな不安と恐怖が頭の中を駆け巡りました。
怪我をした時間は夜の9時頃
その夜は、痛みをこらえて夫にも何も言わず寝床に入りました。
しかし、一晩中、不安と恐怖で眠れませんでした。
翌朝、足は股関節から足先まで腫れ上がり、ベッドから自力で降りることもできずどうしようもなく「病院へ連れて行ってほしい」と夫に伝えました。
すると返ってきた言葉は
「お前は何してるんや!」
予想通りの怒りの言葉
やっぱり、責められた。
そう感じた瞬間、心が凍りついたのを覚えています。
病院では「前十字靭帯断裂、手術・入院1ヶ月以上」と診断。
実家や義両親にも伝えましたが、返ってきた言葉は「子どもが小さいのに」「どうするの?」という冷たい言葉。
誰も私の体の心配はしてくれない
それどころか責める言葉ばかり
私が悪いんだからしょうがないとグッと堪えて
誰にも助けを求めることもできず涙を見せることもできず
まるで八方塞がりのような感覚でした。
あの時の恐怖が、26年経っても体に残っていた
あの瞬間の感情は、「悲しい」や「辛い」では表現できません。
心配されるよりも先に、責められる。
その“断罪されるような感覚”が、私の心と体を一瞬で凍らせたのです。
まるで崖っぷちに立たされたような恐怖!
大げさに聞こえるかもしれませんが本当にそんな気持ちでした。
そして、その記憶が、26年経った今も
私の左足の動きを止めていたのです。
セッション後に訪れた変化
現実には、夫も家族も、言葉とは裏腹に助けてくれました。
しかし、一度言われた言葉は消えることはなかったようでした。
IHセッションの後は
あの出来事を忘れたわけではありません。
でも、あの時の感情は薄れていたのです。
「左足と繋がること」に対して私はもう拒絶反応を示すことはない
筋肉を縮めることもない
「身体をのびのびと解放してもいいんだよ」という気持ちになり、自分を安心させてあげることが出来たような気がします。
心の傷は筋肉にも記憶される
心の傷やトラウマは、
筋肉の緊張や神経反応として体に記憶されるといいます。
無意識のうちに、あの時の“責められる恐怖”を
左足がずっと抱えていたのかもしれません。
心と体は、切り離せない。
ピラティスの動きの中で改めてそれを体感した出来事でした。
まとめ
私たちは「体を動かす」とき、
実は「心の奥にある記憶」も一緒に動かしています。
Soul of piratesのレッスン中に起きた一つの出来事が、
26年前の心の記憶を癒すきっかけになるなんて
体の持つ知恵には本当に驚かされます。
「できない動き」の奥には、
体ではなく“心が拒んでいる理由”があるのかもしれません。

